不安に負けそうなときこそ、希望の未来を描いてください。たとえ思い描いた通りにならなかったとしても、「望む未来」を目指して日々を過ごす。これがすごく大事です。

 はたから見れば、みんな「ただ歩いているだけ」「不安な中でさまよっているだけ」のように見えます。でも、希望の未来を描いている人だけは違います。ただ道を歩いているのではなく、希望の未来を実現するための「途上」なのです。

 2021年の残り半年、不安を抱えながら道をさまよいたいですか?それとも、望む未来を実現するために、一歩ずつ前進したいですか?どんなにささやかでもいいので、未来に思いをはせてみませんか。

不安に対処する3つのコツ(3)
不安を希望に変える「10秒アクション」

 どんなに細やかなことでもいいのです。「こうなりたい」「こうしたい」という夢や目標を思い描いたら、すぐ行動に着手してください。

 せっかく夢や目標を思い描いても、行動しないままだと希望はしぼんでしまい、また不安の波に飲み込まれてしまう可能性があります。当然ですが、具体的に行動することで確実に不安を減らし希望に変えていくことができます。不安に打ち勝つためには行動することが重要だと分かっていても、なかなか行動に着手できないときもあります。

 では、どうすれば確実に「行動」できるようになるのでしょうか。「着手」のハードルを、極限まで下げてみてください。

 例えば、「毎日30分英語の勉強をする」だと、「せっかく英語の勉強をするのだからちゃんとやりたい」という意識が芽生えます。そして、ちゃんと英語の勉強をするには条件がある程度そろっていないとできないと頭で考え始めるわけです。

 結果、「いいテキストが見つかっていないから、勉強してもあまり意味がない」「ちゃんとした勉強方法を見つけてから、勉強を始めたい」「今日は疲れ過ぎていて集中できないからやめておこう」「英語の勉強をするよりもたまった家事をしないといけない」」などと行動しない言い訳を考えだします。そして、「よし!今日はやらない!明日にしよう!となるわけです。