米証券取引委員会(SEC)は米国株の取引方法を規定するルールの見直しを検討している。取引所や証券会社が注文を呼び込むために利用している価格設定面でのインセンティブについての規則変更も検討する。ゲーリー・ゲンスラーSEC委員長が9日、業界イベント「「パイパー・サンドラー・グローバル・エクスチェンジ・アンド・フィンテック・カンファレンス」で明らかにした。4月にSECのトップに就いたゲンスラー氏は、これまで説明していたよりも広範な市場構造の見直しを行う考えを示した。多くの個人投資家の注文が取引所ではなくシタデル・セキュリティーズやバーチュ・ファイナンシャルなど、卸売業者として知られるブローカーディーラー大手に振り向けられる状況について、同氏はこれまでも疑問を呈してきた。
米株式市場の仕組み見直しへ SEC委員長
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