株式投資がうまくいく人の
性格と特徴

(1) 人と違うことが平気でできる
 これは、“株でもうからない人”のタイプ3「みんなと一緒だと安心」という人の逆である。人は誰でもみんなと違うことをするのが不安だ。すなわち、誰もが「みんなと一緒に同じことをしていると安心する」という気持ちは大なり小なり持っている。心理学で「同調効果」といわれるものだ。

 ところが株式投資においては、みんなと同じことをやっていたのでは絶対に儲からない。これはごく単純な話である。

 株が高くなっているという状態は需給関係でいえば、圧倒的に需要が大きいから、すなわち買いたい人がたくさんいるからである。そんな時にみんなと同じように買いに行ったのでは高値づかみをしかねない。むしろ、そうした多くの人の動きを冷ややかに眺めながら、冷静に売却しておく方がよい。

 逆に総悲観の時、みんなが絶望的になって眺めたり、パニック状態で売ったりしている時に、冷静になって買いを入れることができないといけない。つまり「多くの人がやっていることと逆の行動を取ること」が成功の秘訣なのだ。

 これは言うのは簡単だが、実際にやるのはとても難しい。みんなと同じことをやって失敗したのなら、まだあきらめがつくが、みんなと違うことをやって失敗した時の後悔は非常に大きいからだ。したがって、投資で成功するにはその感情を克服する強靭な精神力を持っていないといけない。つまり、何でも人とは逆のことをやりたがるあまのじゃくな性格の方が投資には向いているのである。