イタリア: エンポリオ アルマーニ EA7
デザイナーのジョルジオ・アルマーニ氏は、かなりのスポーツファンとして知られています。2021年1月には、EURO2020でロベルト・マンチーニ監督のスタイリッシュさで話題になりましたが、東京五輪でもイタリア代表チームのオフィシャルスーツ(正式にはセットアップですが…)を手掛けています。
スポーツの純粋さを象徴する白色のユニフォームは、「遠い2つの国でありながら同じ価値観を共有する」というテーマのもと、イタリアのトリコロールカラーと日本の日の丸デザインを融合させたグラフィックデザインがプリントされています。
ラグランスリーブ、大きく開いた襟元、サイドに配されたイタリアンカラーのラインに隠されたジッパーなど、細部にわたるまでデザインが施されており、トップスの内部には「Fratellid'Italia(イタリアの同胞・兄弟)」と書かれています。
リベリア:テルファー
「テルファー」は、リベリア人デザイナーTelfar Clemens(テルファー・クレメンス)の名を冠したカルトブランドです。
話題を集めたのは主に、ヴィーガンレザーの(比較的安価な)バッグでした。クレメンス氏はニューヨークに長らく住んでいますが、リベリアの血を受け継いでいます。リベリアで活躍する5人のアスリートの1人、Emmanuel Matadi(エマヌエル・マタディ)氏自ら、クレメンス氏に「チームのスポーツウェアをデザインしてほしい」と持ちかけたということ。
クレメンス氏は「イエス」と言っただけでなく、これまで未踏の地であったパフォーマンスウェアの領域へ一歩踏み出し、新たなウェアを開発したのでした。
「テルファー」のパフォーマンスウェアは2021年9月以降に発売予定となっており、この洗練されたデザインを楽しむことができるようになります。
オランダ:スーツサプライ
オランダは300人以上の選手が出場し、移動用の公式ウェアは「スーツサプライ」のスーツを着用しています。
ブランドの特徴である、スーツでドレスアップしながらもリラックスした雰囲気。ドローコード付きのパンツや、ショートパンツはスリムシルエット。ジャケットも綺麗めなカットです。柔らかな白にオレンジのストライプが入っているのも、洗練されたイメージで好印象です。
日本:アオキ
「ニッポンを纏う」というコンセプトをもとに、細部に至るまで素材や色柄にこだわってつくられた、公式ユニフォーム。白のジャケットには日本古来の伝統柄で、縁起が良いとされる「工字繋ぎ」が陰影でプリントされているというこだわりも…。
またカジュアルユニフォームは、「アシックス」が手掛けています。
Text by Pim Spoor
Source / ESQUIRE NL