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企業が新たにSNSの公式アカウントを作る場合、最初に考えるべきは「どのSNSを主戦場にするか」です。SNSはそれぞれ機能や特徴が異なり、ユーザー層も違うためです。自社の商材やサービスの訴求に向いているか? ターゲットユーザーはそのSNSを使っているか? 今回はLINEとTwitterの特徴を説明します。(ITジャーナリスト・スマホ安全アドバイザー 鈴木朋子)

主要SNSのユーザー数と世代別利用率

 各自がスマホを持つようになった今、何かしらのSNSを利用している人が多い。その影響力と企業公式アカウントの重要性は、前回の「炎上怖い……それでも企業が公式SNSを持つべき理由 」に記した。

 企業公式アカウントを始めるには、まず国内で人気のSNSとその特徴を把握し、自社の商材やサービスに合ったSNSを利用したい。複数のSNSを運用するにしても、メインとして注力するSNSを決めておいたほうが特徴を出しやすいためだ。ここではLINE、Twitter、Instagram、Facebook、TikTokを主要SNSとして話を進める。

 主要SNSの中で国内でもっともユーザー数が多いのはどのSNSか、想像してみてほしい。SNSのユーザー数は、「MAU(マンスリーアクティブユーザー)」の数で表す。アカウントを作ったまま利用していない休眠ユーザーを含めず、1カ月当たり1回以上利用している“アクティブ”なユーザー数をカウントするのだ。