中国の内モンゴル自治区赤峰市で建設業を営むチャン・ジャンリーさんは、以前は男性作業員しか採用せず、インターネットの求人広告に「女性のご応募はお断りします」と明記していた。だが最近は仕事は十分あるのに人手が足りず、採用方針を軟化させたという。チャンさんは現在、木材やレンガを運ぶ女性作業員の日給を男性より約20%少ない約160元(約2730円)に設定し、急ぎの募集では日給を最大200元としている。求人広告には、男女を問わず応募可能と書かれている。「よく働くし、不平不満をほとんど言わない」。チャンさんは採用した女性たちについてこう語る。彼女たちの大半は40~50代だという。中国の女性は建設・輸送などの業種で、男性が長年主流だった重労働の仕事を引き受け始めている。これは中国の膨大な労働人口の中で伝統的な男女の役割を覆す動きだ。
重労働のギャップ埋める中国女性、賃金安くても
男性労働力の不足で建設や鉄道などハードな仕事で働く農村出身女性が増えている
有料会員限定
あなたにおすすめ