ファミリーマートPhoto by Ryosuke Shimizu

ファミリーマートで大規模なシステム障害が起きていることが、同社への内部取材で明らかになった。約7000店舗、数千人のアルバイトスタッフの給与支払いに影響が出て、ファミマ本社は大混乱に陥った。その中で浮かび上がってきたのは、ファミマを完全子会社化した伊藤忠商事とファミマの現場との対立構造だった。(フリージャーナリスト 赤石晋一郎)

ファミマで大規模システム障害
約7000店、数千人の給与支払いに影響

 ファミリーマートで大規模なシステム障害が起きていることが、同社への内部取材で明らかになった。

 トラブルが起きたのはファミマ店舗の人事給与システムで、東日本エリアの加盟店の多くがトラブルによる被害を受けたという。

「人事給与システムにトラブルが起きたことで勤怠(出勤や退勤をはじめとした従業員の出勤状況)データや給与計算、振り込みデータがロストしてしまった。アルバイトや一部の正社員に対して給与が払われないというトラブルが続出したのです。ケースによっては、アルバイトの給与が別のアルバイトに支払われてしまった、ということもあったようです」(ファミマ社員)

 このシステム障害によってファミマ本社は大混乱に陥った。北海道から静岡県の一部にわたる東日本エリア約7000店舗、数千人のアルバイトスタッフの給与支払いに影響が出たのだ。問題は9月10日の給与支払い日までに収束しなかったという。