経済に興味が湧く

 少額でも株を持つと、株価が気になるものだ。毎日株価をチェックするようになる人も多いだろう。毎日スマホで株価をチェックしているうちに、経済記事にも目が行くようになるかもしれない。

 特に、株価が上がった理由、下がった理由などに関心が持てるようになれば、経済記事を読む頻度も上がるはずだ。

 そのこと自体の持つ意味は非常に大きい。学生であれば、就職活動に非常に大きな好影響を与えるはずである。経済に興味があれば面接の時に有利だ、ということはもちろんであるが、それ以前に「どんな仕事をしたいのか」を考える際にも、経済に関心があるか否かで大きな違いがあるかもしれないからだ。

 ちなみに筆者自身の経験であるが、米国留学中に教科書の英語は読んでいたものの、米国経済に関する記事を読んでいなかったので、米国経済がどうなっているのか全く知らずに過ごしていた。

 しかしあるとき、数万円分の米国株を購入した途端、米国の株価や経済に興味が湧き、英語の経済新聞を毎日読むようになった。結果としては、元本が小さかった割に英字新聞は値段が高いので、どう考えても儲からない投資になったわけだ。

 しかし筆者は、これで米国経済の動きが分かり、経済英語にも強くなったわけで、これは留学中の講義を聴いて学んだことに劣らず重要な成果であったと考えている。

 若者には英字新聞を読めとまでは言わないが、せめてスマホで毎日、日本語でいいので経済記事をチェックすることを心がけてほしい。株の購入がその契機となれば、本稿を記した者として大変喜ばしいことである。