紅茶販売のプラム・デラックス(オレゴン州ポートランド)はこれまで、フェイスブックやインスタグラム向けの広告出稿に約27ドル(約3100円)を投じるごとに新規顧客1人を獲得していた。そこにユーザーの追跡を制限するアップルの新たなプライバシー保護機能が立ちふさがった。同社は現在、新規顧客を1人つかむのに270ドルを投じざるを得なくなっている。プラム・デラックスの創業者、アンディー・ヘイズ氏は「莫大(ばくだい)なコスト増で、当社は吸収できない」と話す。同社は今、支出を削減している。アップルが4月に導入したプライバシー保護措置によるネット広告市場への影響がここにきてじわり広がってきた。電子商取引(eコマース)会社は打撃を受けており、フェイスブックやメッセージアプリ「スナップチャット」を運営するスナップなどハイテク企業にとっても新たな問題をもたらしている。
アップルのアプリ追跡制限、影響じわり表面化
ネット広告費が急増、FBやスナップにも新たな問題
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