米フェイスブックが25日発表した7-9月期(第3四半期)決算は売上高の伸びが鈍化した。同社はアップルによるアプリの個人情報保護ルールが引き続き先行き不透明感をもたらしていると警鐘を鳴らした。アップルは4月、ユーザーに追跡を希望するか否か確認することをアプリに義務付けた。それ以降で初の完全な四半期決算となった今回、フェイスブックの主要な収益源である広告収入の成長は鈍化した。アップルのルール変更により、広告主は適切な対象に向けて広告を打ったり、広告効果に関する情報を得たりすることが困難になった。フェイスブックはこの日、財務報告の構造を変更し、拡張現実(AR)およびバーチャルリアリティー(VR、仮想現実)の製品・サービスを含む「フェイスブック・リアリティー・ラブズ(FRL)」を分離すると発表。これにより同部門の決算は、旗艦の「フェイスブック」プラットフォームを含むコア事業部門とは別の単体決算となる。フェイスブックはFRLへの投資により、2021年の総営業利益が約100億ドル減少するとの見通しを示した。