楽天モバイル・コンビニ躍進の理由とは?ウェブサイト「情報価値」ランキング2021Photo:PIXTA

消費者がデジタルメディアを利用する機会が増え、情報発信の「質」が強く求められるようになってきた。有益な情報を発信している企業は、何が優れているのだろうか。本連載『DXの勝ち組を解剖!ウェブサイト価値ランキング2021』(全5回)の#2では、企業のコミュニケーションの質を検証する上で重要な指標「情報価値」に焦点を当ててランキングを紹介する。また、情報価値を大きく伸ばした企業の取り組みについても見ていこう。(トライベック・ブランド戦略研究所 後藤 洋、平井郷子/ライター 高橋 学/ダイヤモンド編集部 笠原里穂)

「週刊ダイヤモンド」2021年10月16日号の第2特集を基に再編集。肩書や数値など情報は雑誌掲載時のもの。

問われる情報発信の質
「情報価値」が高い企業の特徴とは?

 本連載の#1では、企業によるデジタルメディアの事業貢献度を金額に換算して導き出す「ウェブサイト価値ランキング」の最新2021年版を紹介した。

 ウェブサイト価値は、売上価値と情報価値に分けられる。デジタルメディアは、企業と消費者との重要な接点であると同時に、コミュニケーションの質が求められているが、それを示す価値指標として重要なのが情報価値である。今回は、この情報価値について詳しく見ていくことにしよう。

 情報価値は、簡単に言えば企業や商品のブランド力への貢献度を測る指標で、「閲覧価値」と「行動価値」とに分けられる。閲覧価値は、利用者の閲覧ページの内容および閲覧数から導くもので、行動価値は、例えばウェブ会員登録や資料請求など企業のビジネスにつながる消費者の行動から価値を算定したものだ。

 次ページでは、情報価値ランキングでベスト10にランクインした企業を紹介するとともに、昨年から情報価値の数値を大きく伸ばした企業の取り組みの特徴を解説する。