特集『DXの勝者はどこだ?ウェブサイト価値ランキング2020』(全7回)の#6では、ヤマト運輸、イオンの2社におけるデジタルメディア活用の取り組みを紹介する。昨年10月に複数のSNSの公式アカウントを開設したというヤマト運輸。各SNSの特性に応じて発信する情報を変えており、それがコロナ禍にも生きたという。使い分けのポイントを担当者に聞いた。(トライベック・ブランド戦略研究所 後藤 洋、平井郷子/ライター 高橋 学/ダイヤモンド編集部 笠原里穂)
コロナ禍で生きたSNS
特性に応じて使い分け
ヤマト運輸が最も注力している施策の一つが、意外にも「よくある質問(FAQ)」ページの強化だ。用意した回答が役立ったかどうかを4段階で評価するボタンがあり、「解決しなかった」などのボタンを押すとその理由を入力するフォームが出てくる。ここで入力されたユーザーの意見はFAQのみならず、他のページの改修にも役立てている。
「どのページで離脱したかなどの数値分析だけでは不十分。ユーザーの生の声を拾うことで、真のニーズに基づく改修が可能になる」(ヤマトホールディングスコーポレートコミュニケーション戦略立案機能の柴香澄氏)
昨年10月には複数のSNSの公式アカウントを同時に開設。これがコロナ禍で生きた。そのときヤマト運輸が工夫した「SNSの使い分け」は、多くの企業にとって参考となるものだった。その極意とは?