22年増加分の受験生が殺到しそうな中位校

 偏差値40台以下の入試には22年入試で増加する受験者が押し寄せるものとみられる。このEFGランクでは、男子受験生も共学校が中心となる。四模試志願者数合計が2ケタという入試が多いため、増減幅が大きく表れることになるので、志願者数の増減よりも予想倍率の変動に注目した方がいいかもしれない。志望校として書かれる9月入試での合計人数が少ないためか、偏差値はあっても増減が分からないものも多いため、その場合には偏差値だけを示しておく。

 22年入試2月1日午前の最注目校は、1回目を第一志望として受けるならこのランクでも手が届く典型例の広尾小石川(1回)49だろう。お手頃感もあって、志願者数合計は3倍強も増え、予想倍率は6倍台後半になりそうな勢いである。前年並みで4倍の青稜(1回A)49、淑徳(1回S特)48あたりも同様に、2回目以降はランクアップする学校だろう。

 大学の付属校では、1割強減の創価(1回)46が2倍強、4割半増の東洋大学京北(1回)46は6倍台半ば、1割強減の獨協(1回)44は2倍強まで緩和、微減の東京電機大学(1回)42は2倍台半ばとなりそうだ。他に目黒日本大学(1回)44、桜美林(2/1)43、武蔵野大学(1回)40がある。

 日本大学系列校はいずれも人気が高い。ここ数年どの回の入試にも受験生が殺到する日本大学豊山(1回)45は3割強増で5倍台半ば強、日本大学第一(4科1回)37は2倍増で予想倍率も4倍台後半に、日本大学第三(1回)38は3割半増で3倍台半ば、前年並みの日大第二(1回)45でも3倍強と、いずれも1回目としては厳しい入試となりそうだ。

 4割半増のドルトン東京(1回午前)45は6倍に迫り、微増の順天(A)44は1倍台半ば強、2科と4科のかえつ有明(2/1午前)44は2割増で4倍に乗るかもしれない。他に頴明館(1回)44、安田学園(1回)43、京華(特選)41がある。

 偏差値30台のGランクでは、郁文館(総合)38(1回)は3割半減で1倍半、前年並みの駒込学園(1回)38は1倍台半ば、2割半弱減らした東海大学高輪(1回)37は1倍半まで緩和、聖学院(1回)36は5割増で2倍台半ば強となっている。文教大学付属は1回37とみらい創造入試があり、両者を合わせた志願者数は6割弱増で3倍ほどと、このランクではかなり高くなりそうだ。他に、宝仙学園共学部理数インター(1回)39、八雲学園(1回)38、淑徳巣鴨(1回)38、文化学園大学杉並(1回)38、多摩大学聖ヶ丘(1回)37、佼成学園(1回)35がある。