こうして三段階の手順を踏んでから警察に通報するのです。また、その後の対応に備えてやりとりを録音や録画をしておきましょう。三段構えや録音・録画について、詳しくは下記の過去記事を参考にしてください。

 早期解決を焦らず、対応のスイッチを切り替えた上で、現場だけで解決しない場合は、警備員や警察、警察OBなどとの「組織戦」に持ち込んで対応すれば、攻守は逆転します。相手が騒ぎ立てて、現場が混乱したら、あえて持久戦に持ち込む要領です。

 トラブルやクレームに対応するときは、現場や誰か特定の人に対応を押しつけるのではなく、組織で乗り越える意識が重要です。個々の職員が連携する仕組みを作り、危機管理意識を高めて、組織がバックアップする。そうすれば、理不尽な行為に屈することなどあり得ません。それが、コロナ禍におけるトラブル対策、カスハラ対策のあるべき姿であると考えます。