層が厚い女子受験生の中堅校

 偏差値50台のCDランクには大学の付属高と女子校が集まっている。このランクは神奈川の学校も多いので、東京の女子受験生にとって志望先に事欠かない。

 まず女子校から見ていくと、Cランクには立教大学の系属校である香蘭女学校(1回)が1割減で3倍ギリギリ、前年並みで2倍台半ばの学習院女子(A)、1割強減で2倍ギリギリの東洋英和女学院(A)の3校が同じ偏差値58で並んでいる。

 Dランクの女子校では、大妻(1回)54は2割弱減で2倍強、共立女子(A)52も2割減で2倍、1割半増の田園調布学園(1回)51は2倍強、微減の品川女子学院(1回)51は2倍台半ば、1割強増で2倍台半ばの晃華学園(1回)50、3割減で2倍を割りそうな東京女学館(1回)50と伝統校が顔をそろえ、倍率も全体的に2倍程度で受けやすい。

 共学校に大学の系列校が多いのは男子同様だ。1割弱増で3倍台後半の中央大学附属(1回)58、微減で4倍割れの法政大学(1回)58、3割弱増で3倍弱の帝京大学(1回)55、6割半増で5倍台半ば強と人気の芝浦工業大学附属(1回)55、微増の成蹊(1回)55が3倍弱、前年並みで5倍台半ば強の成城学園(1回)54、微減で2倍台後半の明治大学付属中野八王子(A1)54、微増で2倍強の東京都市大学付属等々力(1回特選)53となっている。

 その他の共学校としては、開智日本橋学園(1回)53が4割半増で4倍強に、3倍弱と志望者激増の広尾学園小石川(ISG1回)52(1回)50は6倍に乗せ、2倍増の青稜(1回A)51は6倍強と初日にしては高倍率となっている。他に安田学園(先進1回)52がある。

 1日午後が最初の入試となる恵泉女学園(1回)54は微減で、2倍強となりそうだ。女子校の1科入試は、2割弱減で1倍台半ばの田園調布学園(午後)59、2割半増で2倍台半ばの品川女子学院(算数)57、1割半増で1倍台半ばの普連土学園(1回算数)57といずれも併願先にはお手頃な競争状況である。

 例外は算数か国語のいずれかを選ぶことでヒットした山脇学園(算・国)54で、さらに1割強増えて3倍台後半になりそうだ。他に女子校では、1割増で2倍強の晃華学園(2回)56、1割減で2倍弱の東京女学館(2回)54がある。

 共学校は、微減の都市大等々力(1回S特選)59が1倍台半ばと極めて受けやすい。最難関国公立大学の現役合格を目指すSTクラスの選抜入試である国学院久我山(1回ST)57は微減で3倍強、3割弱増の淑徳(東大)56は4倍弱へ、微増の青稜(1回B)55は5倍に乗せ、3割強増のかえつ有明(特待1回)50は3倍を超えそうである。他に三田国際(2回IS)(2回インター)59、広尾学園小石川(ISG2回)54(2回)52、安田学園(先進2回)53、ドルトン東京学園(特待)52がある。