『これだけできれば大丈夫!すぐ使える!接客1年生』(ダイヤモンド社)の著者・七條千恵美さんは、JALの元カリスマ教官。七條さんいわく、接客の本質とは「あなたを大切に想っています」「感謝しています」「歓迎しています」「敬意を持っています」という想いを感じていただくこと。お客さまの「イラッ」「モヤッ」をなくすこと。それが、接客の基本中のキホン。まずはここがスタートラインになります。お客さまに信頼され、リピーターが増える接客のキホンを解説する本連載。書下ろしの特別編の第4回をお届けします。好評のバックナンバーはこちらから。

頭角を現す人は必ずやっている! 接客1年生のうちから習慣にしてほしい大切なことPhoto: Adobe Stock

接客スキルのばらつきをなくすために、
マニュアルは必要だが…

 こんにちは。接客マナー講師の七條千恵美(しちじょうちえみ)です。接客マニュアルについては賛否両論ありますが、皆さんはどのようにお考えでしょうか。

 私は、ある程度の接客品質を保つために必要なものだと思っています。もちろん、一人でお店を経営している場合や、オーナーや店長の目の届く範囲の人数で接客をしている店ならば、特にそのようなものは必要ないかもしれません。

 しかし、接客スタッフの人数が多い、店舗数が増えてきたという場合には、接客スキルのばらつきをなくすためにマニュアルは必要であると考えます。