今週開かれた米中首脳会談の数日前、中国政府は特に発表もなく米国市民に対する出国禁止措置を解除し、米国政府も国内で服役中の7人を中国に送還していた。複数の米当局者が明らかにした。米当局者の1人によると、中国当局は、本来はシアトル地区在住のダニエル・スー氏の2017年以来の出国を認めた。スー氏は中国当局から国内で何らかの不正行為を働いたと指摘されていたわけではない。だが同氏はAP通信に対し、現地当局から出国を禁じられ、米国に住む父親の中国での訴追に向けて圧力をかけられたようだと述べている。スー氏の家族とは連絡が取れなかった。送還された中国市民7人はいずれも米国で有罪となり服役していた。その中には、ドナルド・トランプ前米大統領が所有するフロリダ州のリゾート施設に不法侵入した女性も含まれている。
米中首脳会談前に取引か、双方の市民を「交換」
有料会員限定
あなたにおすすめ