日本株式会社は、アーネスト・ヘミングウェイの小説「日はまた昇る」の登場人物の破産のように「最初はゆっくりと、そして突然に(gradually, then suddenly)」自身の変革を遂げようとしている。日本の最も歴史ある複合企業の1つである東芝は12日、会社を分割すると発表した。この出来事は、日本企業の変革が「突然に」の段階に入りつつあるかもしれないという期待を抱かせる。それが実現することを切に望む。これが単に、世界的トレンドの一端にすぎないと考える人もいるかもしれない。東芝が会社を3分割するという発表は、米国のゼネラル・エレクトリック(GE)とジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)がそれぞれ事業分野別の分割計画を発表したのと同じ週に行われた。しかし、東芝の分割は、ずっと大きな出来事だ。それは、次のような単純な理由で説明できる。米国では企業の支配権をめぐる市場環境が激しく、情け容赦ないものであるのは当たり前だが、東芝の苦難は、日本では比較的新しい現象だからだ。