思いや目的を共有できる仲間を増やすには?
吉田:最後にひとつ、せっかくなのでチャットにいただいている質問に答えたいと思います。
東洋製罐グループ シンガポール Future Design Lab
東洋ガラス株式会社(東洋製罐グループのガラスびん事業会社)入社。海外事業部門でガラスびん製造技術支援コーディネートを担当。新市場開拓部門を経て、2019年にイノベーションプロジェクト「OPEN UP!」を始動、シンガポールFuture Design Labに立ち上げメンバーとして赴任し、フードテック・クライメイトテック・サーキュラーエコノミー領域を中心に探索。「誰もがおいしい毎日」の実現を目指し、シンガポール拠点の細胞培養食品スタートアップShiok Meatsとの共創を進める。ONE JAPANでは、2020年に発足したESG/SDGsプロジェクト「BRIDGEs」メンバーとしても活動中。
遠山:もう3人いるんだったら、3人で始めればいいかなって思います。なぜ3割なのかなっていうのがちょっとわからなくて。3人いればそこそこのことはできてしまうので、3人でまず始めてみればいいと思います。気になった人が入ってくるし。また同期30人って、同期で固まるっていうのもちょっとよくわからないなと。周りに仲間が3人いたら超ラッキーだと思うので、もうそこから始めてしまえばいいですよね。
入山:僕も遠山さんと同じ意見でした。3人どころか自分だけでいいじゃんって思いました。仲間を集めるっていうのはいいなと思いましたけど、確かに日本の会社では難しいところがあるので、それを啓蒙するときに僕は某企業の方に、動画を作ることを勧めました。「この会社はもう10年後には確実に潰れます」っていう動画です。それくらいしないと、リアルに感じないんですよ。
危機感がないのは現場にいないからですよね。たとえば、いまトヨタの豊田章男さんはものすごい危機感を持っていると言われていますけど、これはシリコンバレーでテスラが走りまくっているのを見て危機感を覚えたんだそうです。そこからトヨタさんは、少なくとも経営陣はいろいろ仕掛けているじゃないですか。
なので、現場でやばさを実感するものを見るか、そうでないならもう動画で「10年後うちの会社潰れますよ」みたいなのを作るっていうのがいいかなと、個人的に思っています。
吉田:立っている前提が違うかもしれないっていうことですよね。前提が違うのに「仲間になってよ」といくら言っても、「ちょっとよくわかんない」みたいな感じになると思うので。前提として危機感を揃えるっていうのはあるかもしれないですね。
寺﨑:私は皆さんと少し違っていて、仲間ラブで、自分ひとりでやらずに仲間とやるべきって思っている人なので、どんどん作ってほしいなと思います。ただし、自分と目的とか危機感を一緒に持った人が仲間とは限らないと思っていて。みんな目的は違うんですよね。成長したいという人もいれば、会社をぶっ壊したいんだという人、逆に会社大好きみたいな人もいるので。
おすすめはちゃんと手と足が動く人を仲間にすること。語る人はいくらでもいるけど、動く人ってなかなかいないので。目的とか思いを共有するのは後からいくらでもできるので、とにかく自分たちと戦ってくれるっていう、ぜひそういう仲間を見つけてほしいなと思いました。