ビタミンDは免疫調節物質であり、風邪やインフルエンザの予防効果が高いとも考えられている。また、血液中のビタミンDの濃度が高い人は、濃度が低い人と比べて認知症やアルツハイマーの発症率が低いという研究報告も興味深い。

屋外スポーツで日光を
浴びると体が強くなる?

 ビタミンDは丈夫な体作りをサポートし、さまざまな疾患の予防効果まである優れた栄養成分だ。ただしビタミンDは、食品だけで必要量を摂取するのは難しいことを理解しておいてほしい。

 意外にもビタミンDは、健康の代表格である野菜や穀物、豆、イモ類にはほとんど含まれていない。ビタミンDを多く含む食品は、イワシやサンマ、サケなどの魚類、しいたけやきくらげといったきのこ類だ。(参考/公共財団法人 骨粗鬆症財団

 食事でビタミンDを十分に摂取するのが難しい人は、サプリメントで補うのがおすすめ。日光を浴びて体内でビタミンDの産生を促すことも効果的とされている。

 テニスやゴルフなど屋外スポーツを楽しんだり、朝や昼間のランニングで日光を浴びたりすると体内のビタミンD産生を促せるだろう。屋内スポーツが趣味の人は、晴れた日には外でストレッチをするなど、日光を浴びる習慣を取り入れてみてほしい。

 働く社会人はカフェイン入りコーヒーを味方にして、仕事とスポーツのパフォーマンスアップを狙うのが一石二鳥だ。ただし体のコンディションを整えるためにも、ビタミンDの補給も忘れずに。

【参考書籍】

『ハーバード医学教授が教える健康の正解』(サンジブ・チョプラ著、ダイヤモンド社)

(文/鈴木 舞)