1%の努力ひろゆき氏の著書『1%の努力』

ひろゆき 考えないですね。だから、切り取られることを気にして事前に対策したり準備したりすることもありません。まともな理解力のある人にまともに理解してもらうことが大事なんで、そうじゃない人に分かってもらうことは諦めていますね。炎上を止めることは無理だな、と思っています。

 ただ、炎上を防ぐという意味では、平石さんがされているような入念な事前準備が大事だというのは分かります。平石さんって、「アベプラ」で扱うテーマやゲストについてすごく勉強するじゃないですか。そうすることで、総合的に物事が見られるようになるし、リスクヘッジとしての炎上防止っていうのもある程度できるようになるかもしれないですね。

平石 ちなみに、ひろゆきさんは「準備はほぼしない」とおっしゃっていますが、膨大な知識やデータが頭に入っていますよね。どうやって勉強しているんですか?

ひろゆき 僕は行き当たりばったりです。何かを計画的に学ぶというよりは、その時その時、関心があるものをその場で調べています。番組本番では、ある程度分かっていることをその場でしゃべっているだけなんですよ。全然知らないことに関しては「全然知らないなー」って思いながら見てますね。知らないときは、分かってそうなゲストに知的好奇心のままに質問します。

 たぶん、僕が知らないことは視聴者もあまり知らないと思うので、「そんな初歩的なこと聞くのかよ」みたいなことにはあまりならない。そうなると、質問しているだけで番組が成立しちゃうっていう。

平石 準備しないと言いつつ、ひろゆきさんにはデータも知識もあるから、MCとして番組を成立させられていますよね。ただ、その背景には、「これって何だろう?」と疑問に思ったことを“なるはや”で調べるという習慣があるからなんでしょうね。

>>対談後編は1月13日(木)配信予定