1on1の頻度が上がるとエンゲージメントも高まる
ヤフーでは20年より、月に1回、全社員を対象にしたエンゲージメント調査を実施しています。このエンゲージメント調査に、上述の1on1実態調査の結果データをかけあわせてみたところ、興味深い事実が見えてきました。その一つが、1on1の頻度とエンゲージメントの相関です。
1on1の実施頻度が高い人のほうが、エンゲージメントスコアが高いという結果となりました。直感的にはうなずけることかもしれませんが、データで明らかに示されたことには意義があります。
もちろん、現段階では相関がありそうだという仮説までであり、「1on1の頻度を上げれば、エンゲージメントが高まる」と拙速に結論づけることはできません。もともと上司と部下の関係性が良好だから、結果として1on1の頻度が上がったというケースもあるでしょう。
大事なことは、今回の結果を糸口に、各々の組織を観察しながら、1on1とエンゲージメントの関連性についてさらに探求し、より効果的な1on1を模索していくことです。
1on1に長く取り組んでいると、他社の人事の方々からご相談やご質問を受けることがしばしばあります。代表的なものには、「導入がうまくいかない」「どうすれば浸透するのか」「ヤフーでは本当に全社員が1on1を行っているのか」などです。
そういうとき、最近では主に2つの切り口で話すようにしています。