次に、メールの文字数と読み手の感じ方は、概ね次の表のとおりだ。

137字の魔法

 ブログ記事だと、3000字くらいあるが、メールで1500字を超えると完全に読み物感が強くなる。

 一般的なメールの場合は、500~1200字、多くても1500字以内を目安にしよう。また、メールの目的には大きく分けて次の2種類がある。

137字の魔法

 情報提供だけが目的で、ブログ記事に誘導するメールの場合は、グッと短くすることもできる。

 中途半端に書くより、エッセンスだけを抜き出し、すばやくブログ記事に誘導。ブログでしっかり読んでもらう。具体的には次のようになる。

137字の魔法

 これで本文は137字。

 メールの中にすべてが書かれていると、開封後どのくらい読まれたかを把握することは非常に難しい。

 だが、上の事例のように続きをリンクにしておくと、「もっと読みたい」と感じた人がクリックするので、関心度合を正確に把握できる(クリックされる比率については、この後解説)。

 メールでは、メール単体でセールスを完結するケースもあるが、メインはLPに遷移するリンクを入れ、そこに誘導するパターンだ。

 したがって、LPが読まれるかどうかは、その前段階のメールが読まれるかで決まる

 LPに誘導するメールには、次のようにLPのリンク=URLが入っている。

 だから、このリンクをクリックしてもらうには、まずメールが開封され、リンク部分まで中身を読んでもらう必要がある。

 メールが開封されない、あるいは、途中で読むのをやめてリンクまでたどり着かなければ、LPの存在自体なかったものになる。これはむなしい。

137字の魔法

 ちなみに本書380ページで触れた、デザインができるHTMLメールなら、URLを表示しなくても、「ハイパーリンク」といって、テキストにURLを埋め込むことができる。

 その場合、テキスト部分をクリックしたり、タップしたりすればそのまま所定のページに誘導できる。

 上の例をハイパーリンクにすると次のようになる。

137字の魔法

「こちらをご覧ください。→」の部分に下線が入っていて、URLが埋め込まれているのがわかる。

 当社では、URLが見えているものと、見えていないものをテストした際、具体的なURLが見えているほうがクリックされやすいという結果が出たので、あえてURLが見えるものを採用している。

 次回は、顧客の反応を確実にとらえる方法について紹介しよう。

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