導入初日にして大きな成果

 興奮が収まってきたので、他のジェスチャーも見てみる。

ジェスチャー:↑ ……上方向へスクロールする
ジェスチャー:↓ ……下方向へスクロールする

 これも大変便利である。これまで、筆者はページの上下スクロールはマウスホイールを転がして行っていたが、ずっとやっていると指が疲れてくる。しかし、マウスジェスチャーでこれをやれば、疲れとは無縁だ。

 矢印が2つ以上あるものは、矢印に従って2辺以上の直線を描くイメージである。たとえば「↓→」と表記されているなら、ちょうどアルファベットの「L」を書く要領である。

 格闘ゲームをかじったことがある人なら、こうした矢印の羅列には興奮させられるであろうが、格闘ゲームの必殺技コマンドのごとき難しさはマウスジェスチャーにはない。本当に、誰もが簡単に操作できるように作られている。

ジェスチャー:↑←……左タブ
ジェスチャー:↑→……右タブ
ジェスチャー:↓→……タブを閉じる

 このあたりも、かなり便利である。

 それから「CrxMouse」には選択した語をGoogleやAmazonで検索できるスーパードラッグなる機能もあり、これも検索が格段に楽になりそうだ。それまでは「検索したい語を選択→コピー→検索サイトを開く→検索ボックスにペーストして検索」という作業が必要だったが、スーパードラッグを使えば「検索したい語を選択→左クリックを押しながらマウスをシュッと動かす」で完了である。

 ジェスチャーをカスタマイズできるソフトは多いので、徐々に自分好みのジェスチャーをどんどん登録するなりすれば、できるオトナに磨きがかかっていくこと請け合いである。

 今回は、一応記事を書くためにある程度知識をつけておく必要があったので、“マウスジェスチャーがなんたるか”を学ぶところから始めたが、このテクノロジーの恩恵を受けるだけならものすごく簡単だ。

 Google Chromeを使っている人なら、筆者同様に「CrxMouse」を使ってみれば、導入から実践までおそらく5~10分程度でかなうはずであろう。他のブラウザもマウスジェスチャーの拡張機能を有しているものはあるから、軽い気持ちでぜひ試してほしいものである。これは便利極まりない。