トランプ前大統領オハイオ州デラウェアで開催された集会で演説をするトランプ前大統領。前週にオハイオ共和党上院予備選挙でのJ.D.ヴァンスへの支持を表明した Photo:Drew Angerer/gettyimages

共和党の議員候補者選びに
トランプ氏、異例の積極介入

 米国では11月に投開票が行われる連邦議会の中間選挙に向けて、各州で二大政党の正式候補を選ぶ予備選挙が始まっている。

 3月1日に実施済みのテキサス州に続き、5月にはオハイオ州など13州で予備選挙が実施される。

 いよいよ本格化してきた選挙戦で、にわかに注目されているのが、どの投票用紙にも名前のない政治家、2024年の大統領選への再出馬をもくろむトランプ前大統領だ。

 トランプ氏は共和党の予備選挙で次々と推薦候補を発表。4月時点で推薦候補は100人を超えており、大統領だった20年の同じ時期の約2倍に達している。

 すでに大統領でもなく、議会の指導部にも属していない政治家としては、異例の積極さだ。

 劣勢な候補をあえて推薦する場合もあり、自らキング・メーカーを演じようとする同氏の動きに米政界がざわついている。