コロナ禍から企業が復活するのは一体、いつになるのだろうか。上場100社超、30業界を上回る月次業績データをつぶさに見ると、企業の再起力において明暗がはっきりと分かれている。前年同期と比べた月次業績データの推移を基に、「嵐」から「快晴」まで6つの天気図で各社がいま置かれた状況を明らかにする連載「コロナで明暗!【月次版】業界天気図」。今回は、2022年1〜3月度の居酒屋チェーン編だ。
緊急事態宣言解除でも
コロワイドだけが伸び悩むワケ
居酒屋チェーンの主要4社が発表した1〜3月度の月次業績データは、以下の結果となった。
◯コロワイドグループ(コロワイド)の既存店売上高
1月度:前年同月比119.5%(19.5%増)
2月度:同95.1%(4.9%減)
3月度:同98.7%(1.3%減)
◯ワタミの国内外食事業(既存店)
*2021年4月より、月次開示を一時停止中のため【数値なし】
◯鳥貴族の既存店売上高
1月度:前年同月比200.1%(100.1%増)
2月度:同112.8%(12.8%増)
3月度:同126.7%(26.7%増)
◯天狗グループ(テンアライド)の既存店売上高
1月度:前年同月比149.6%(49.6%増)
2月度:同109.0%(9.0%増)
3月度:同122.6%(22.6%増)
昨年10月に緊急事態宣言が解除されて以降、街の人出も増加し、居酒屋チェーンは回復基調にある。しかし、3月度において、鳥貴族と天狗が好調だったのに対し、コロワイドは前年同月比で微減となっている。なぜだろうか?
各社の詳細データを確認すると、コロワイド特有の事情が見えてくる。