今仕込みたい「強い株」#8Photo:Yuichi Yamazaki/gettyimages

外食、旅行、鉄道など「コロナ敗者」は復活できるのか。株価が大きく調整した銘柄も多いだけに、完全復活するならば買いの好機となるが、リオープニング(経済再開)の恩恵には濃淡がある。特集『今仕込みたい「強い株」』(全15回)の#8では、リオープニング関連企業の今後の見通しを分析する。(ダイヤモンド編集部 篭島裕亮)

経済再開でV字回復期待が高まるが
コロナ直撃組の敗者復活戦は二極化する

 緊急事態宣言が解除された10月以降、飲食店やレジャー施設ににぎわいが戻ってきている。通勤電車の混雑度が増してきたと実感しているビジネスマンも多いだろう。

 そこで注目したいのがリオープニング(経済再開)関連株である。新型コロナウイルスの感染拡大では巣ごもり消費関連など恩恵を受けた業種もある一方で、外食、旅行、百貨店、ファッション、ウエディング関連など多くの業態が壊滅的なダメージを受けた。

「新型コロナの感染拡大は一服したが、今度は半導体不足が深刻な状況。世界的に供給網が寸断されている。内需喚起は不可欠で、GDP(国内総生産)の5割以上を占める個人消費を回す必要がある。政府もGo To トラベル再開など各種政策を打ち出すはずだ」(経済ジャーナリストの和島英樹氏)

 とはいえ、全てのコロナ敗者が復活できるわけではない。コロナ禍ではK字回復という言葉が使われたが、敗者復活戦においても再びK字回復となる。

 なぜならば、国内旅行は回復しても海外旅行は当面は難しく、少人数の外食は戻っても大宴会の復活には時間がかかる。同じセクター内でも二極化が加速する可能性が高いのだ。

 次ページではリオープニング関連株の“勝ち組”を見極めるための三つのポイントと、注目14社を紹介していく。