(3)コンサルバブルがこの先、はじけることはないのか?

 この質問は、コンサル業界にとっては永遠のテーマです。今のところコンサル業界は、「自分たちが積み上げてきたノウハウが時代遅れになって無用の存在になる」という事態を経験したことがありません。

 もちろん、コンサル個々人の持つスキルは時代とともに時代遅れになるものです。それでも、会社としてみれば強いのです。新しい前提が出てきて、新しい競争原理の中で新しいビジネス競争が始まった場合も、多くのクライアントを抱えるコンサルティングファームのほうが一企業よりも早くノウハウをためることができます。

 言い換えると、今まではコンサル業界がノウハウ面でクライアントに後れを取ることは少なかったといえます。

 そしてコンサルにはもうひとつ、「外部の人間だから言いやすい、外圧として企業を変えやすい」という強みもあります。この点は今後、時代が変わったとしても強みは変わらないでしょう。

20年後に本格化するかもしれない
コンサル「最悪シナリオ」とは

 しかし、実はノウハウという点でいえば、これから先の20年間で前提条件が変わる日が来るかもしれません。