ホテルの新・覇者#2Photo:PIXTA

新型コロナウイルスの感染拡大で大苦境に立ったホテル市場は、どん底からの復活で格差が生じている。特集『ホテルの新・覇者』(全18回)の#2では、業界の中心的存在である星野リゾートと森トラストのトップ自らが内部データで自社ホテルを比較分析し、勝ち組と負け組を明らかにした。(ダイヤモンド編集部 臼井真粧美、大根田康介)

客室稼働率や単価に格差
内部データ分析で判明

 新型コロナウイルスの感染拡大の影響が世界的に長引き、ホテル市場は大苦境に陥った。2021年になると、コロナ禍のさなかにあっても旅行する動きが出てきた。といっても、全国のホテルが一様に回復の兆しを見せたわけではない。

 ホテルのタイプや立地するエリアなどによって客室稼働率やADR(客室平均単価)に格差が生じ、運営企業の戦略で経営の明暗が分かれた。

 次ページでは、ホテル業界の中心的存在である星野リゾートの星野佳路代表と、森トラストの伊達美和子社長が自社の運営するホテルについて内部データで比較分析。稼働率やADRがコロナ禍前のレベルを超えるホテルもあれば、沈んだところもあり、勝ち組と負け組を明らかにする。