KDDI通信障害で「超アナログ人間」無敵説!?参考になりそうなのは…写真はイメージです Photo:PIXTA

数日間続いたKDDIの通信障害。驚き慌てた人も多かったのではないだろうか。このような通信障害はこれまで他のキャリアでもあり、今後も起こる可能性はある。通信障害に備え、我々にできる心構えとは?(フリーライター 武藤弘樹)

深刻さそれぞれの通信障害
覚悟を決めるおじさんゲーマー

 約4000万回線が影響を受けたとされるKDDIの大規模通信障害は、約60時間をかけて全面復旧したという。損害や状況の深刻さはユーザーによりけりだったが、中には「緊急通報(110番や119番など)をしたいのにできない」といったケースも見られたらしい。
 
 筆者は別のキャリアを使っているので、特に不便はなく平和なものであった。しかし、ハマっているソーシャルゲームのギルド(チーム)のメンバーから「通信障害でログインできないのでバリアが張り替えられません」と連絡がきた。
 
 ゲームを知らない人にとっては、何のことかわからないだろうが、実はこれはかなり由々しき事態である。

 そのゲームではバリアを定期的に張り替えないと敵からの攻撃を許すことになり、チームに甚大な被害が出るのだ。彼は続けて「もしこのままログインできなかったら、敵が攻めてくる前にせめて味方の手で私を始末してください」と悲痛な一言を添えた。
 
 これが筆者の身近で起きた「通信障害による被害」であり、その恐ろしさを肌で感じたのであった。
 
 通信障害対策にはアプローチがいくつか考えられるが、超アナログ志向の知人がKDDI回線利用者であったにもかかわらず、通信障害に泰然自若としていたので驚いた。そこで、彼のスタイルを参考に「アナログ回帰路線の通信障害対策はアリか」について考えてみたい。