大学2022_劇変の序列・入試・就職#13Photo:PIXTA

IT人材の不足解消を目指す国の後押しもあって、近年、情報系を中心とする理系志向は高まるばかり。志願者は年々増え、新設学部も続々登場。「文低理高」の流れはもはや止まりそうもないが、本当に実力のある理系大学はいったいどこか?特集『大学2022 劇変の序列・入試・就職』(全24回)#13では、偏差値や就職、そして大学院進学率から序列を読み解く。(ダイヤモンド編集部 山出暁子)

偏差値だけでは分からない!
理系大学の「本当の強さ」

 大学の「序列」を見る際、偏差値は確かに一つの物差しになるが、特に理系大学はそれだけで判断するのは誤りだ。なぜなら、研究分野が多岐にわたり、仮に偏差値が低くても、特定の分野では最先端の研究をしているようなケースも多いからだ。

 また、大学卒業後も、文系学部の学生は民間企業に就職するのが一般的だが、理系学部は大学院に進学する割合が高くなるのが普通だ。つまり、一般的に大学選びの指標とされる“入り口”と“出口”は、文系とは全く異なる視点で見る必要がある。

 そこで次ページから、理系大学62校をピックアップし、偏差値に加えて、大学院進学率、そして主要企業への就職率という三つのデータの組み合わせから強い理系大学はどこなのか、「本当の序列」を明らかにした。

 偏差値や知名度が高くなくても、「真の実力」のあるおトクな大学が一目で分かる独自のバブルチャートを作成した。“掘り出し物”の理系大学がきっと見つかるはずだ。