大学2022_劇変の序列・入試・就職#15Photo:PIXTA

人気と実力を兼ね備えた首都圏の難関私立大学群「MARCH」と、それに続く「日東駒専」。常に注目されるこれら私大の序列と人気はこの5年でどう変化したのか?特集『大学2022 劇変の序列・入試・就職』(全24回)の#15では、「ダブル(W)合格進学率」のデータから、グループ内の序列変化に加え、グループの枠を超えた“下克上”の兆しを見ていく。(ダイヤモンド編集部編集委員 竹田孝洋、同部 山出暁子)

明治大は圧勝、
日大の不祥事の影響は?

 首都圏の人気難関私立大学の「MARCH(明治大学・青山学院大学・立教大学・中央大学・法政大学)」。そして知名度が高い中堅私大の「日東駒専(日本大学・東洋大学・駒澤大学・専修大学)」。両グループは常にその“序列”に注目が集まるが、2022年入試で変動はあったのか?

 ここでは、両方の大学に受かった生徒が、どちらを入学先として選んだかが分かる「ダブル合格進学率」のデータから人気を読み解いていく。進学率が高い方が、人気がある、選ばれる大学ということだ。

 まず「MARCH」では、5校の中で圧倒的な強さを見せるのは明治大。それに続く大学が特に注目の的となった。22年入試では、明治大に続いたのはどの大学だったのか?

「日東駒専」では何といっても日大だ。4校の中で規模やブランド力は群を抜く日大だが、度々起こる不祥事の影響で圧倒的地位を確保できずにいる。昨年も元理事長の不祥事が起きてしまった。不祥事のたびに入試への影響が危惧されているが、今年はどこまで影響したのか?

 今回は最新の22年入試のW合格進学率だけでなく、18年入試時のデータも併せて掲載。5年間のデータから、各グループの序列の変化を見ていこう。グループ内の序列変化だけではなく、グループの枠を超えた“下克上”はあるのか。