【北海道・東北地方】
ヨークベニマルが1位
2位以下を寄せつけない圧倒的強さ

住民が選ぶ「地域を支える企業」ランキング2022【地域別ベスト20】【完全版】

 北海道・東北地方の住民が選ぶ「地域を支える企業」ランキング1位はヨークベニマル(福島県)で、貢献度は40.8%だった。同社は全国順位でも3位となり、断トツである。次いで2位はイオン東北(秋田県)で31.5%、3位が東北電力(宮城県)で31.2%であった。

 ブランド総合研究所の田中章雄社長は、「ユニバースやヤマザワなど地域に根付いている地元系のスーパーが上位に多い」と指摘する。

 今回上位にランクインした主な企業の概要を紹介しておこう。

【4位:ユニバース】

 スーパーマーケットを展開するアークスグループ企業。本社は青森県八戸市。店舗数は57店で青森県、岩手県、秋田県に出店している。資源ごみ回収ステーションの設置を実施した。

【5位:小岩井乳業】

 乳業メーカー。岩手県に小岩井工場を持つ。母体となる小岩井農場は、戦前に鉄道庁長官の井上勝氏が、地元の荒れ果てた荒野の整備のため、日本鉄道会社副社長の小野義眞氏、三菱社長の岩崎彌之助氏の協力を得て開発した。「小岩井」は3名の頭文字をとって名付けられた。

【6位:アイリスオーヤマ】

 生活用品の企画、製造、販売会社。本社は宮城県仙台市。年間1000点以上の新商品を開発、販売。2012年より家電部門を拡大する際に、大手家電メーカーで早期退職した優秀な技術者を積極的に採用している。

 このエリアで注目すべきは、北海道の企業が上位15位までにランクインしていないことだ。それについて田中社長は、「北海道は面積が広く、全域に商圏が広いことが要因の1つと考えられる。北海道全域から評価の高い企業が少ないのではないか」と分析する。