<例>

 今日は、家族の誕生日です。定刻で退社して、ケーキを買って帰る予定です。時計を見ると、あと30分で退社の時間です。

 ですが、このままでは仕事が終わりそうにありません。今日中にやらなければいけないことがまだまだ残っています。

「だれかに頼むしかない」。そこで、同僚のAさんの席を見ました。

(1)攻撃的なコミュニケーション(怒りをぶつける)

 Aさんは、席で大きなあくびをしています。手持ち無沙汰のようで、仕事に取りかかっている様子もありません。なんだかムカついてきました。

(こっちはこんなに忙しいのに、何をチンタラ仕事をしているんだろう!)

 その瞬間、怒りがいきなり沸点を超えました。

「Aさん、そんなにヒマだったらオレの仕事を手伝ってくれよ!」

(2)受動的なコミュニケーション(言いたいことを我慢する)

 同僚のAさんを見たらヒマそうなので、手伝ってもらおうかと思いました。

 でも、手伝えない理由をあれこれと言い訳をされたり、断られたときのことを考えると、ちょっと憂うつで、めんどうな気分になります。

 それでいつもどおり、「自分さえ我慢すればいいや」と、頼むのをやめました。