バンパーをEQB専用デザインとしたことで変化した空気の流れに対応するため、前後エプロンなどに変更が加えられている。アンダーパネルなどにより、空力を最適化させることでCd値を0.28としたバンパーをEQB専用デザインとしたことで変化した空気の流れに対応するため、前後エプロンなどに変更が加えられている。アンダーパネルなどにより、空力を最適化させることでCd値を0.28とした

 ベースとなるのは、同じく3列シート7人乗りで人気のSUV、GLBで基本的なスタイリングは同一のもの。GLBとのデザイン上の違いは、電気自動車ゆえエンジンルームに冷却用の空気を取り入れる必要がないため、フロントマスクがフラットなブラックパネルになっていることと、リアのライトが一直線にライトスリップで結ばれていること。そしてフェンダー上にさりげなくEQBのバッジが配されている点だ。

内外装の基本的なデザインはガソリンモデルのGLBと同様ながら、EQモデル独自のデザインを取り入れることでさりげなくBEVを主張する内外装の基本的なデザインはガソリンモデルのGLBと同様ながら、EQモデル独自のデザインを取り入れることでさりげなくBEVを主張する

 ボディサイズは、全長4685mm、全幅1835mm、全高1705mmと、メルセデスのラインアップではコンパクトに分類されるもの。ホイールベースが2830mmと長いこともあって、このサイズ内で3列シートを実現している。2列目シートは、60:40分割で140mmの前後スライド機構を備えており、広くてゆったりとしたレッグスペースにするなど使い勝手のいいものだ。

身長165cm以下という制限が設けられた3列目シート。人が乗っていない場合はヘッドレストは写真のように畳んでおける身長165cm以下という制限が設けられた3列目シート。人が乗っていない場合はヘッドレストは写真のように畳んでおける

 3列目シートに座る乗員の身長は165cmを上限と定めており、これはスペースだけでなく安全性なども考慮した上でのものというが、このあたりはさすが安全のメルセデスといえる配慮だ。

 パワートレインはフロントにモーターを搭載し、最高出力190ps、最大トルク385Nmを発揮し、前輪を駆動する「EQB250」と、フロントとリアそれぞれに1基ずつモーターを搭載し、最高出力292ps、最大トルク520Nmを発揮し、四輪を駆動する「EQB350 4MATIC」の2種類がある。ともに前後アクスル間のフロア部に容量66.5kWhのリチウムイオンバッテリーを配置。250のフロントと350のリアに新設計の永久磁石同期モーターを採用するなど効率を高めたことで、航続距離(WLTCモード)は、EQB 250が520km、EQB 350 4MATICが468kmとなっている。リアルワールドで80%くらいだとしても、これだけ走れば、日常生活のほとんどをカバーできるだろう。