日産自動車は提携先の仏ルノーに対し、保有する日産株の一部売却を求めている。ルノーとの20年超にわたる連合の枠組み見直しに向けた交渉の一環だ。複数の関係者が明らかにした。両社の経営陣は日仏を行き来して詳細の詰めに取り組んでおり、早ければ11月の発表を目指しているという。関係者によると、アシュワニ・グプタ最高執行責任者(COO)ら日産幹部は先月下旬にフランスを訪問し、ルノーが新設する電気自動車(EV)部門に日産が投資する可能性を協議した。ルノーは従来型の化石燃料車からの大規模な転換に向けて社内で2部門を立ち上げる準備を進めている。新部門の1つはEVとソフトウエア、もう1つは内燃エンジンとハイブリッド資産に注力する。EV部門の株式はルノーが少なくとも51%を保有する計画で、日産も参画を決めれば取得する。
日産、ルノーに出資比率引き下げを要請
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