――投資家向けコラム「ハード・オン・ザ・ストリート」 ***  「経済にとって悪いニュースは資産価格にとって良いニュース」と言われるが、米株式市場はその通りの動きに戻っているようだ。2008年の金融危機後はその考えが通用したかもしれないが、現在の悪いニュースはただ悪いだけかもしれない。  SP500種指数は先週、米求人件数が予想外の大幅減となったことを受けて上昇したが、この数営業日は堅調な9月の米雇用統計を手掛かりに大きく下げている。  どうしてこのような展開になるのだろうか。そこには「方針転換」への大きな期待がある。