米株式市場ではこの1カ月、テクノロジー大手から日用品メーカー、公益企業に至るまであらゆる銘柄が足並みをそろえて動いている。波乱相場を乗り切ろうとする投資家にとっては憂慮すべき兆候かもしれない。S&P500の直近1カ月の相関性(過去30日間に同株価指数の構成銘柄がどれくらい相互に関係して動いたかを見る指標)は9月13日時点で65.3%に上昇した(サスケハナ・インターナショナル・グループ調べ)。その後は60%前後で推移している。新型コロナウイルス流行初期に株式市場が全面安となった2020年3月以来の水準だ。相関性100%は株が全て同じ方向に動くことを意味する。一方、0%は株の動きに全く相関性がないことを意味している。