飛行機を頻繁に利用する人は、新型コロナウイルス禍で緩和された航空会社の上級ステータスの条件に慣れ切ってしまった。だが現在、航空各社はリワード獲得のハードルを上げている。2年前に出張や外国旅行が完全になくなり、航空各社はビジネスを守り続けるため会員ステータスを維持・獲得しやすくした。その結果、会員数は膨れ上がり、座席のアップグレードやラウンジ利用といった特典にありつくのが難しくなっている。「問題は、あまりに多くの人がステータスを保有していることだ」。顧客へのロイヤルティープログラムを専門とするコンサルティング会社ブライアリー・グループのハル・ブライアリー最高経営責任者(CEO)はこう話す。ブライアリー氏は、アメリカン航空が1981年にマイレージプログラムを始める際、外部コンサルタントとして関わった。