4日の香港株式市場では幅広いセクターの中国企業に買いが膨らみ、ハンセン指数が前日比5.4%高と急反発して取引を終えた。米監査当局が米国に上場している中国企業を対象とする重要な調査を終了したことに加え、中国政府が厳格な新型コロナウイルス政策の緩和を検討中だとする資料がソーシャルメディアで拡散したことが追い風となった。電子商取引大手アリババグループ、自動車メーカーの吉利汽車(ジーリー・オートモービル・ホールディングス)、レストランチェーンの海底撈国際(ハイディーラオ・インターナショナル)はいずれも2桁の上昇率を記録した。中国疾病予防抑制センターで首席科学者を務めた曽光氏の発言が、相場を押し上げる原動力となったようだ。事情に詳しい複数の関係者によると、同氏は4日午前、米シティが主催した会合で講演し、中国政府が導入する厳格な「ゼロコロナ」政策に大幅な変更が行われるだろうと述べた。