半導体業界は猛スピードでの増産から一転して、コスト削減へと急ハンドルを切った。業界全般に需要低迷が広がっており、新型コロナウイルス禍の爆発的な成長から調整を迫られている。  ここ数週間には、採用凍結や人員削減、設備投資計画の引き下げ、生産縮小、業績見通しの下方修正などの発表が相次いだ。  スマートフォン向け半導体大手のクアルコムは2日、一部分野での支出削減や採用凍結を明らかにした。同時に示した10-12月期の業績見通しも悲観的な内容で、クリスティアーノ・アモン最高経営責任者(CEO)は「必要に応じてさらなる費用削減を行う」と述べた。