心と体は、人生をより良く生きていくために使うもの

心というものは厳粛に言うと、生きるために使うので、使われるためにあるんじゃないんだから、これ忘れちゃダメだよ(『真人生の創造』より)

 多くの人が、心の状態は自分がコントロールし、使いこなしているものだと考えています。しかし、多くの場合、逆です。感情がわき起こり、その感情によって、思考や行動が決められています。心に使われているのです。

 心に使われると、悩み、苦しみ、心配、不安はどんどん押し寄せてきます。心に支配されると、人生の価値はどんどん下がるということです。

 心と体は、あなたが人生をより良く生きていくために使うものです。

 私たちは、出来事や環境、他人から刺激を受けます。その刺激によって感情を生み、考え、行動します。多くの場合は、刺激を受け、消極的な感情がわき起こり、消極的な思考と行動をします。たとえば、電車に乗り遅れたら運が悪いと考え、肩を落とします。

 価値ある人生を送るための法則は逆です。積極的精神をわき起こし、考え、行動する。

 出来事や他人にフォーカスするのではなく、自分の理想の姿にフォーカスしましょう。

「思うような仕事の結果が出なかった」と考えるより、「自分の理想を達成するにはどう改善すればいいだろうか?」、こう考えると心の状態は良い方向へ傾いていきます。

 まとめ  ――「出来事」「環境」「他人」によって心は乱れる。刺激スタートを少しずつ減らしていく。

今日1日だけを精いっぱい生きる

人生すべての問題を一挙に解決しようなどと考えないで、ただ一日だけを楽しく生きようよ(『真人生の創造』より)

 私は歯科医師としての業務も行ないますが、同時に医院の経営者としての顔もあります。治療、経営と、日々、多くの問題が降りかかってきます。正直な話、何から手をつければいいのか困惑することがあります。順序立てて解決したいところですが、優先順位さえわからないときがあるのです。