積極的な感情を持つと意識していても、ついつい消極的な表現をしてしまうものですが、後悔してもしかたがないのでうまく対処しましょう。

「と、昔はいったけれど」のあとにポジティブな言葉をつけると、さらに潜在意識はきれいな状態になります。

「めんどくさい。と、昔はいったけれど。やっぱり楽しそう」

 ネガティブなことを言ってしまっても打ち消し、ポジティブな言葉に変えてください。消極的な言葉を変換すると、潜在意識にポジティブな要素だけが溜まっていきます。

 まとめ  ――「と昔は言ったけど」の打ち消しルールで潜在意識を洗う。「打ち消し+ポジティブ」でさらに効果アップ!

朗らかな気持ちのときは、価値の高い人生を生きられる

「ああ、たのしいな」「ああ、うれしいなあ」って思うようにすればいいんですよ(『君に成功を贈る』より)

 積極的な精神で生きるとは、「楽しい、うれしいという感情を持って、朗らかな気持ちで日常生活を送ること」だと、天風先生は教えてくれています。「ああ、楽しいな」「ああ、うれしいな」と思う機会を増やしていきましょう。朗らかな気持ちのときは、価値の高い人生を生きられるものです。

 どんなときでも、心の状態は自分自身で決めることができます。前向きになるかどうかは、あなた自身の心の持ち方次第です。つらいな、悲しいなと思っている時間より、楽しいな、うれしいなと思う時間を、少しでも長くしましょう。

「ああ、楽しい」と繰り返してみるといい気分になるので、案外バカにできません。つらいときこそ、楽しいと口にしてみてください。ポジティブな言葉を発しているときは、嫌な気分は表に出てきません。人間は、2つ同時に感情を表すことはできないのです。

「心が思っていないのに、言葉だけポジティブにして意味があるのかな」と思う人もいるかもしれません。しかし、何事も、訓練するのとしないのでは、結果が変わります。

 少しでもやってみると、潜在意識が働き始め、積極的な自分に変わっていきます。

 まとめ  ――とりあえず「楽しいな」「うれしいな」とつぶやいてみる。口先だけのポジティブさから始めてみる