「管理職になりたがらない教師」が多い

「校長・副校長は、休日出勤も多いのです。地域のドッジボール大会や、防災イベント、小学校のほうのイベントに来賓として出席したり……」(若手教員)。

 対外的な仕事や、教育委員会への報告作業が増え、責任だけ重くなる。

「管理職になりたがらない人が多く、副校長になる試験は、倍率1.1倍だと聞きました」(中堅教員)。

 校長に至ってはポストの数に対して有資格者が足りず、定年退職後に半分以下の給料で働く「再任用校長」が増えているという。

 つまり、お金が欲しければ昇格試験を受けて校長の年収1150万円になるし、受けなければ現場一筋800万円で定年を迎えることも可能。

 バラツキは小さく、かつ、見通すことが容易だ。日本が財政破綻しない限り、40年後もこのカーブと分布はおおまかに維持されている可能性が高い。

(本記事は『「いい会社」はどこにある?──自分だけの「最高の職場」が見つかる9つの視点』の本文を抜粋して、再編集を加えたものです)