誰しも悩みや不安は尽きない。寝る前にイヤなことを思い出して、眠れなくなるなんてことも……。そんなときの助けになるのが、『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』から生まれた小説『精神科医Tomyが教える 心の執着の手放し方』(ダイヤモンド社)だ。ゲイのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症……苦しんだ末にたどり着いた、自分らしさに裏づけられた説得力ある言葉。とても読みやすいオムニバス形式の短編集は、アナタの心が落ち込んだとき、そっと優しい言葉を授けてくれるvoicy「精神科医Tomy きょうのひとこと」“言葉の精神安定剤”で、気分はスッキリ、今日がラクになる!

【精神科医が教える】<br />実は「もったいない」ことをしているのに気づいていない人へ

二の足を踏むのは
思った以上にもったいない

やりたいことがあっても、なかなかできないことってありますよね。家族を抱えていたり、それぞれのいろんな環境や状況があって、やろうと思っても簡単には実行できないことがあると思うんです。

そうではなくて、実はやろうと思えばできるのに、なんとなくやらないことも結構あるものです。それって、自分が考えている以上に、ものすごくもったいないことをしていると思うんです。やろうと思ってもできない人がいる一方で、やろうと思えばできるのに二の足を踏んでいるのですから。

よくいわれるように、人生は1度きりですし、やりたい気持ちがあって、しかもやれる状況っていうは、いましかないかもしれない。いまのこの瞬間の自分は、この瞬間しかないわけです。もう来年とか再来年、5年後、10年後なんて、このご時世、どうなっているかわかりません。もうこの世にいない可能性だってあるわけです。

あらためて「いつやるか? いまでしょ!」

そう考えると、二の足を踏んでいる時間って、ものすごくもったいないと感じられると思うんです。アテクシも、大学時代に留学をしておけばよかったと、いまになって思うんです。いまだって行けなくはないのですが、いまはさほど留学したいとは思わなくなりました。若い頃の感覚で留学しておきたかった。

大学生のことですから長期の休みがあるし、アルバイトをしてお金を貯めれば、短期留学くらいはできます。「もし留学したい気持ちがあるんだったら行っときなよ」と当時の自分にアドバイスしたいと思うんですよね。やろうと思えばやれることって、実はとても贅沢な環境にいるということでもあるんです。

10年くらい前に「いつやるか? いまでしょ!」という予備校講師・林修先生による言葉が流行りましたが、あらためてその通りだと思います。やりたいことがあって、やれる環境にあるんだったら、二の足なんか踏まず、ぜひやってみてくださいね。

本稿は『精神科医Tomyが教える 心の執着の手放し方』(ダイヤモンド社)の著者が日々お届けする“心のサプリメント”です。