米電気自動車(EV)メーカー大手テスラが独自の急速充電ネットワーク「スーパーチャージャー」を他メーカーのEVにも一部開放すると決定したことで、テスラの顧客からは待ち時間の増加を懸念する声が出ている。シアトル在住のテスラ車オーナー、ジョン・サージェントさんは、市内のスーパーチャージャーはすでに需要に追いつかない状況で、他のEVにまで開放すれば問題がさらに悪化すると話す。「一層混雑しないか、何より非常に心配している」。シアトルはEV普及が特に進んでいるとして、ただでさえ「テスラはスーパーチャージャーの整備を加速させる必要がある」と言う。ホワイトハウスは15日、著名実業家イーロン・マスク氏が率いるテスラが新規および既存の急速充電設備(250キロワット)少なくとも3500基を開放すると明らかにした。テスラはこれに伴い連邦予算から助成金を受け取ることができる。ジョー・バイデン大統領が2021年11月に署名して成立したインフラ投資法では、全米でEV充電設備50万基を整備するため75億ドル(約1兆0068億円)を振り向けている。
テスラのEV充電網開放、オーナーから不安の声
他社EVも利用できるようになれば待ち時間が増える恐れも
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