ロシアによるウクライナ侵攻から1年がたった。市場は短期的な衝撃の多くを吸収してきたものの、投資家からはより長期的な経済的影響を指摘する声が聞かれる。  ロシアルーブルは乱高下した。当初はドルに対して急落したが、資本規制やオイルマネーの流入によって反発。ロシア産エネルギーを対象とした制裁発動を受けて、再び売られた。足元では相場はほぼ侵攻前の水準に戻っている。  ブレント原油先物も同様に、激しい値動きとなった。2021年末に1バレル=78ドル程度だった中心限月はウクライナ侵攻から数週間で128ドルまで急騰し、その後は軟化した。