民間部門との不安定な関係が続く中、中国共産党は一部の大手企業との公然とした闘争から抜け出そうとしている。その代わり、より目立たない形で企業を支配する方向へと徐々に移行しつつある。  その取り組みの中心になっているのは、中国の技術革新と雇用創出を長年にわたってけん引してきた民間企業に対し、政府がさまざまなレベルで出資を進める動きだ。  政府の出資比率は時に非常に小さいことがある。例えば、中国政府のサイバー監視機関の基金は最近、電子商取引大手アリババグループ・ホールディングのデジタルメディア子会社に1%出資した。