――筆者のジェームズ・マッキントッシュはWSJ市場担当シニアコラムニスト ***  銀行を救済すると、モラルハザード(最終的には救済されるという考えから、より大きなリスクを取ってしまうこと)への懸念が広がることが多い。今回、多くの識者からよく聞かれるのは、銀行の行動監視を預金者(多額の保険対象外預金がリスクにさらされている、賢明な大企業でさえも)に期待するのは無理という指摘だ。  この指摘は正しくもあり、ひどく間違ってもいる。