2024年入試対応!わが子が伸びる中高一貫校&塾&小学校#5Photo:PIXTA

首都圏と同様、関西の中学受験事情も様変わりした。難関校への志願者数が増加に転じ、かつ偏差値にとらわれない層の志願者も増えている。さらに、公立王国である大阪にも中学受験の波が押し寄せている。特集『わが子が伸びる中高一貫校&塾&小学校』(全29回)の#5では、「お得な中高一貫校」ランキング【関西&難関校入試】とともに、関西エリアの入試最新分析をお届けする。(ダイヤモンド編集部編集委員 藤田章夫、竹田孝洋)

14年ぶりに受験率が10%台を突破!
関西にも本格的な中学受験ブームが到来

 空前の中学受験ブームに沸く首都圏に対し、後れを取っていた一大中学受験市場、関西の2府4県。今年、その関西にも中学受験ブームが本格的に到来した。

 2022年に史上最多の受験者数を記録した首都圏に対し、関西の受験者数は1万6892人となり、前年から187人も減らす事態となっていた。主な理由は、少子高齢化に伴う小学6年生の減少によるものだ。

 もっとも、受験率で見れば、22年入試は9.74%と前年から0.1ポイント上昇しており、復活の兆しはあった。

 それが、23年入試では、前年より6年生の数がさらに減少する中で、受験者数が1万7279人へと387人も増加。併せて、受験率は10.01%となり、0.27ポイント上昇。実に、14年ぶりに10%を超える快挙となったというわけだ(下図参照)。

 では、どういった層の学校の受験者数が増えたのか、次ページで詳述しよう。

 加えて、偏差値的には入りやすいのに大学受験に強いという“レバレッジ”が利く、お得な中高一貫校が見つかる、「お得な中高一貫校」ランキング【関西54校・中堅&上位&難関2024入試版】も掲載している(【関関同立を目指せるお得な中高一貫校2024入試版】は本特集#19『関関同立を目指せるのに入りやすい「お得な中高一貫校」ランキング【2024入試版・82校】』参照)。